D/A変換 digital to analog conversion
デジタル信号をアナログ信号に変換すること。
Delphi デルファイ
インプライズ(旧ボーランド)が販売する開発ツール。パソコン用の Pascal処理系として評価の高かったTurbo Pascalの流れをくみ、Object Pascalと呼ぶ言語を利用する。データベースアプリケーションの構築に使われる例が多い。99年6月時点での最新版はDelphi4。
DIMM ディム;dual in-line memory module
パソコンのメインメモリーなどに使われるメモリーモジュールの一種。従来のSIMM(single in-line memory module)よりサイズが一回り大きい。SIMMが両面で1つの接点を形成するのに対し、DIMMでは両面の接点は独立している。ピン数は両面合わせて168あり、64ビット単位でのデータのやり取りが可能。Pentium以降のCPUを搭載したパソコンは、SIMMは2枚単位で増設する必要があるが、DIMMは1枚単位で増設できる。
パソコンでは94年4月に米アップルコンピュータがPower Macintoshシリーズで採用したのが最初。現在ではほとんどのDOS/V機(PC AT互換機)がシンクロナスDRAMを搭載した168ピンDIMMを採用している。ノートパソコンに用いる、144ピンのコンパクトなDIMM(SO-DIMM)もある。
DirectX
米マイクロソフトが開発した、ゲームなどのマルチメディアアプリケーションが利用するWindows用のAPI群。95年10月のDirectX1以降、機能強化を続けており、99年6月現在の最新版はDirectX6。Windows 95/98/NT 4.0/2000で利用できる。
DirectXは、ゲームでの描画や音の再生、ジョイスティックの制御など、マルチメディアデータの入出力にスピードを要求するアプリケーションに対して、ハードウエアに直接アクセスする手段を提供する。また、DirectXで用意しているツールを使うことで、開発者はグラフィックスやビデオや3Dアニメーションなどの表現効果を簡単に統合して利用することができ、マルチメディア要素を含むアプリケーションの開発が楽になる。
具体的には、DirectDraw(2次元グラフィックス)、Direct3D(3次元グラフィックス)、DirectSound(サウンド)、Direct3DSound(3次元サウンド)、DirectMusic(ソフトウエアシンセサイザー)、DirectPlay(ネットワーク対戦ゲーム)、DirectInput(ジョイスティック)、DirectShow(ストリーミング)、DirectAnimation(アニメーション)などがある。
DLL dynamic link library
複数のプログラムで共通に使う関数やデータを、どのプログラムからでも使えるようにしておき、プログラムを実行する時にこれを呼び出して使うソフトウエア技法、または、その関数やデータの集まり(ライブラリー)を指す。動的リンクライブラリーとも言われる。WindowsやOS/2といったOSで採用されている。
DLLを使うと、複数のプログラムで同じプログラムを持つ必要がなくなりディスク容量の無駄を省けるほか、ライブラリーが修正された場合も該当のDLLファイルを一度修正するだけで済む。DLLのファイルには、dllという拡張子が付くことが多い。
DNS domain name system
インターネットに接続しているコンピューターに個別に割り振られている番号(IPアドレス)を、人間が理解しやすい文字列に置き換える仕組み。インターネットの通信プロトコルであるTCP/IPでは、IPアドレスという数字列でコンピューターを識別する。しかしIPアドレスは8ビット単位の数値で、人間には覚えにくく実用的でない。そこでDNSが考え出された。
DNSサーバー domain name system server
インターネットに接続されているコンピューターを識別する文字列(ドメイン名)を、数字列であるIPアドレスに変換するサーバー。クライアントからのドメイン名での問い合わせをIPアドレスに変換してインターネット上へ目的のサーバーを探しにいく。単にネームサーバーと呼ぶことも多い。
DNSサーバーはインターネットに接続されているネットワークごとに設けられている。各ネットワークが、もう1層下位のドメイン名と対応するIPアドレスへの変換情報を持つというように、階層的な管理をすることで無数にあるコンピューターの識別を可能にしている。
例えば、「www.nikkeibp.co.jp」というドメイン名の問い合わせが発生すると、問い合わせを受けたネットワークのDNSサーバーはまず、comやjpのようなトップ・レベル・ドメインのIP情報をまとめて管理しているDNSサーバー(ルートサーバーと呼ぶ)に問い合わせる。そこからjpドメインを持つネットワークのドメイン名を管理しているjpネームサーバー、jpネームサーバーからco.jpネームサーバー、co.jpネームサーバーからnikkeibp.co.jpネームサーバーといった順序で、目的のサーバーのIPアドレスを管理しているサーバーにたどり着く。
DOS/V ドスブイ
漢字ROMを持たないPC AT互換機で、ソフトウエアで漢字等の日本語を表示できるようにしたDOS。
DOS/Vの「V」はPC AT互換機の画面表示機構であるVGAに由来する。NECの旧PC-9800シリーズに対して、PC AT互換機をDOS/VパソコンまたはDOS/V機と呼ぶこともある。
日本アイ・ビー・エムが90年に発売したIBM DOSバージョン4.0/VがDOS/Vの最初の製品である。その後マイクロソフトも、MS-DOS5.0に日本アイ・ビー・エムの日本語表示ドライバーを組み込んだMS-DOS5.0/Vを発売した。
PC-9800シリーズや、DOS/V登場以前の国内向けMS-DOSパソコンは、漢字コードを入力すると対応する日本語フォントをROMから読み出して画面表示する独自のハードウエア仕様を採用していた。
DOSプロンプト DOS prompt
MS-DOSでコマンド入力を受け付けられる状態を示す記号。コマンドプロンプトとも呼ぶ。標準では「C:\>」のように「>」記号で表す。
Windows 95/98では、MS-DOSソフトを動かすためにMS-DOSプロンプトという機能を用意している。これを起動すると、Windows 95/98の画面の中にMS-DOSのウインドウが表示され、ユーザーからの入力待ち状態になる。
dpi dots per inch
ディスプレイの表示やプリンターの印刷の精細さを示す解像度の単位。この数字が大きいほど1インチ中の点(ドット)の密度が高いことになり、より精細な表現ができる。現在、10万円以下の個人向けインクジェットプリンターで360〜1440dpi、レーザープリンターでは600〜1200dpiが主流。
DRAM ディーラム;dynamic RAM
半導体記憶素子のひとつ。コンピューターのメインメモリーに広く使われている。記憶内容を保っておくためにはデータの再書き込み(リフレッシュ)を常に行う必要があるため、ダイナミックRAMと呼ばれる。これに対しリフレッシュ操作が不要なRAMをスタティックRAM(SRAM)と呼ぶ。
量産されている半導体記憶素子では、DRAMが最も記憶密度が高く、記憶容量当たりのコストも安い。ただし、リフレッシュ動作が必要なため、スタティックRAMより消費電力は大きい。
DSTN液晶 dual scan super twisted nematic liquid crystal
単純マトリックス方式のSTN液晶の一種。応答速度を高め、動画表示の機能を向上させたHiアグレッシブと呼ばれるタイプもある。TFT液晶より表示性能は劣るが、製造コストが安いため、携帯電話や小型の情報携帯端末で利用されている。
シングルスキャン方式のSTN液晶では、上から下に向かって1行ずつ順次電圧をかけていく。これに対してDSTNは、画面を上下に2分割して上下それぞれで上から下に向かって走査し、電圧を加える時間を約2倍にした。これによりコントラストが改善されている。
DSTN液晶の表示性能を高める技術も登場している。光の映り込みを減らして画面を見やすくしたDFパッシブ、信号波形のひずみに補正電圧をかけて色ムラを減らしたシャープアドレッシング(シャープ)やスマートアドレッシング(鳥取三洋電機)、走査線を倍にしてコントラスト比を高めたマルチ・ライン・アドレッシング(オプトレックス)やメモリアドレッシング(シャープ)、液晶材料などを改善して応答速度を高めたハイパフォーマンスアドレッシング(シャープや日立製作所、松下電器産業)がある。
DSU digital service unit
ISDN回線(INSネット64)を使うために必要なアダプター。DSUにターミナルアダプターやISDN電話機をつなぐ。最近はDSUを内蔵するターミナルアダプターが主流。
正式な名称は回線接続装置。電話局とユーザーの間に架設された1対の銅線でデジタルデータ通信をするために、ユーザー側に必要となる。NTTから電話線経由で送られてくる電力で動作する。
NTTのINSネット64の場合、1台のDSUから最長550m内に、最大で8台のISDN対応機器をバス配線できる(機器間は50m以内)。
ISDNサービス開始当初、NTTの回線とユーザーの回線を区切る位置が、DSU-端末間に設定されていため、ユーザーはNTTからDSUを借りて使用していた。現在では区切りが屋外の保安器になったため、ユーザーがDSUを用意するのが一般的。
D-Sub ディーサブ
パソコンと周辺機器をつなぐためのコネクター形状の一種。正確にはSubminiature-Dという。
コネクターの形状がアルファベットのDの形に似ているため、この名前が付いている。信号を送るピンの数によりコネクターの大きさが異なり、9、15、25、37、50のものがある。ディスプレイコネクターやモデムなどをつなぐRS-232Cコネクターの形状がD-Subである。
DTM desktop music;DTM
パソコン上で専用ソフトを動かして音楽を楽しむこと。楽器の音色データを持つMIDI音源、MIDI端子の付いた楽器などの入力コントローラー、スピーカーをパソコンに接続し、自分の演奏を記録、編集したり、既存のデータを再生したりする。
最大の魅力は楽器が弾けない人でも作曲が楽しめる点。キーボードを使って直接演奏することもできるが、市販のMIDIデータを使ったり、譜面を基にデータ入力して使うこともできる。
具体的な製品として、音源モジュールとシーケンスソフトが一体になった製品には、ミュージ郎シリーズ(ローランド)やHELLO!MUSIC!シリーズ(ヤマハ)などがある。
DTP desktop publishing
パソコンやワークステーションなどを利用して、出版物を作成すること。具体的には、文字の入力、図版の作成、文章の編集、レイアウト、版下作成などの作業をこなす。
DTPが身近になった背景には、ページプリンターやスキャナーの低価格化、印刷品質の高いアウトラインフォントの整備などが挙げられる。中でも、80年代後半に登場したPostScriptというページ記述言語の功績が大きく、これにより、Linotronic(独ライノタイプ・ヘル)のような高品位の電算写植機に、パソコンから直接データを出力できるようになった。また、PageMaker(米アドビシステムズ)、QuarkXPress(米クォーク)といったDTPソフトの登場も、市場の拡大を促した。
DTP市場は長らくMacintoshに独占されていたが、Windows用のDTPソフトやフォントが整備されてきたことにより、企業内文書の作成用途などを中心にWindowsのシェアが徐々に高まっている。
DVD
東芝、松下電器産業、ソニーなど9社が策定したビデオディスクの統一規格の総称。音楽用CDと同じ直径12cmの光ディスクに、動画や音声、テキストなどのデジタルデータを収録する。デジタルデータを再生記録するパソコン用記憶装置としてはDVD-RAMやDVD-ROMなどの普及が始まっている。
厚さ0.6mmのディスクを2枚貼り合わせた2層構造と、読み取りや書き込みに使用するレーザー光の波長を短くすることで、大容量を実現している。基本となる片面1層方式ディスク(再生用)の容量は4.7GB、MPEG2の信号圧縮による映像を135分収録できる。このほか、規格としては両面1層(9.4GB)、片面2層(8.5GB)、両面2層(17GB)などの方式があり、順次製品化される見込み。
規格化の段階では、ソニーやオランダのフィリップスの陣営が提唱したマルチメディアCD(MMCD)と、東芝や松下電器産業など日米7社が提案したSDが業界標準の座を争っていた。95年9月に両方式を統合することで合意、名称も正式にDVDとした。
DVDの構想段階でVTRやレーザーディスク(LD)の後継という面が強調されたため、米ウォルト・ディズニーや米タイム・ワーナーなど7社が、要求仕様を開発メーカーに逆提案した。1枚のディスクに映画が1本丸ごと入る、現行のハイエンドビデオ機器を上回る高画質で、音質はマトリックスサラウンドやハイファイオーディオと同等、1枚のディスクに3〜5カ国語の音声が収録できる、コピー防止機構を設ける、ワイドテレビに対応して画面を複数の縦横比で再生できる、などが主な内容。
一方、DVDを大容量のデータ記憶媒体として利用したいと考えるコンピューター業界からは、CDとの互換性維持、将来の書き換え・追記型ディスクとの互換性確保など、9項目からなる要望が提出された。
このような経緯の果てに誕生したDVDは、規格提唱メーカーが持ち寄った多くの要素技術を抱え込むことになり、使用目的の違いも手伝って多くの派生ディスクを生んでいる。
AV(音響・映像)分野での利用を目的としたDVD-Videoでは、映画館などで採用されている5+1チャンネルの立体音響システムであるドルビーデジタル(AC-3)や、音楽用CDを超えるサンプリング周波数を持つリニアPCM音声も規格に盛り込まれている。
96年11月には東芝、松下電器産業を皮切りに、家電メーカー各社が家庭用のDVD(DVD-Video)プレーヤーを投入した。当初、ソフト不足から売れ行きが低迷したが、98年ごろから映画タイトルなどが増え、販売が上向きつつある。
コンピューター用としては現行のCD-ROMを置き換える大容量規格としてDVD-ROMが開発された。CD-ROMとDVD-ROMの両方が再生可能なドライブを搭載したパソコンは、96年末に松下電器産業、富士通などから発売されたのが最初。現在、各社がハイエンドモデルを中心に採用しているが、ドライブ価格が下がってきたこともあり、CD-ROMドライブの代わりに標準搭載を進めるメーカーも一部に出てきている。
データ用としてはこのほかに、追記型のDVD-Rや、書き換えが可能なDVD-RAMがある。97年4月に正式に規格がまとまった。DVD-Rはディスク片面に3.95GB、またDVD-RAMはディスクの片面に2.6GB、両面を使えば5.2GBのデータを記録できる。このほか、DVD-RAMと競合する規格としてDVD-R/WやDVD+RWといった新しい規格が提唱されている。
DVD-RAM
DVD規格のうち、コンピューターデータを何度でも書き換えることができるようにしたもの。97年4月に正式に規格がまとまった。ディスクの片面に2.6GB、両面を使えば5.2GBのデータを記録できる。DVD-RAMドライブは98年4月、松下電器産業と日立製作所が最初の製品を発売した。松下電器産業は99年5月、技術発表ながらディスク片面に4.7GBの記録ができる第2世代のDVD-RAMドライブを開発。近く市販すると見られている。
一方、当初規格統一に参加していたソニーやオランダのフィリップスなどは97年5月、片面に3GB、両面に6GB記録できるDVD+RWをDVD-RAM対抗のディスク仕様として提唱した。99年秋にも製品が発売される見込み。現在、DVD-R、DVD-R/Wなどを含め、DVD系の書き換え可能な記憶装置では複数の規格が競合している。
DVD-ROM
DVD規格のうち、コンピューターデータ用として作られたもの。DVDディスク片面(一層記録)に最大4.7GBのデータが記録される。ユーザーによるデータの記録・書き換えはできない。CD-ROM(650MB)よりはるかに大きい記憶容量を実現するため、大量の画像データや音声データなどを配布するのに向くとされる。
DVD-ROMドライブは従来のメディアとの互換性にも考慮し、CD-ROMも読めるように設計されている。当初、同じDVD系の記憶装置であるDVD-RAMのディスクが読めないという弱点があったが、98年7月、松下電器産業がDVD-RAMディスクを読み出せるドライブをパソコンメーカー向けに出荷開始し、問題は解決しつつある。
現在、DVD-ROMドライブの性能は、DVD-ROMの読み出しは6倍速、CD-ROMの読み出しは32倍速程度が標準的。
DVD-ROMドライブを搭載したパソコンは、96年末に初めて発売された。現在、デスクトップパソコンの上位機種を中心にDVD-ROMドライブを標準搭載するものが増えつつある。ノート型パソコンでも採用が始まり、日本ゲートウェイではノート型全機種にDVD-ROMドライブを搭載している。
DVD-Video
DVD規格のうち、AV(音響・映像)分野での利用を目的としたもの。MPEG2の信号圧縮による映像を135分収録できる。映画館などで採用されている5+1チャンネルの立体音響システムのドルビーデジタル(AC-3)や、音楽用CDを超えるサンプリング周波数を持つリニアPCM音声も規格に盛り込まれている。
DVD-Video規格で映像を収録した映画タイトルや家庭用DVDプレーヤーは、96年11月から家電や音響・映像、レコードの各社が販売している。
DVD-ROMドライブを搭載したパソコンなら、MPEG2のデコーダーソフトやボードを使えばDVD-Videoを再生することが可能。
DV端子 digital video interface
IEEE1394インタフェースをベースにしたデジタルビデオ用入出力端子の規格。IEEE1394のアイソクロナスモードを用い、転送速度は25Mbps。
ソニー、松下電器産業、キヤノンなどのデジタル・ビデオ・カメラで採用している。デジタルビデオ機器同士をDV端子で接続すれば、デジタル情報のままの劣化のないダビングが可能。パソコンにIEEE1394ボードを装着してデジタルビデオ機器と接続すれば、高品質な画像取り込みが可能となる。
現在のデジタル・ビデオ・カメラに用意されているDV端子はIEEE1394が定める6ピンではなく、小型化のため4ピンが使われている。
Dynamic HTML ダイナミックHTML;DHTML
米マイクロソフトと米ネットスケープ・コミュニケーションズがそれぞれ提唱しているHTMLの拡張仕様。フォントやレイアウトを指定して表示する仕組み(スタイルシート)と、JavaScript、VBScriptなどで文字や画像データの動きを制御する仕組み(スクリプト)で構成される。Webページに動きを付けたり、マウスやキーボード操作に従って変化するインタラクティブなWebページの作成を可能にする。Dynamic HTMLで書かれたWebページを表示するにはCommunicator 4.0以降とInternet Explorer 4.0以降など、対応したブラウザーが必要になる。ただし、ネットスケープとマイクロソフトが提唱したDynamic HTMLは、同じ名称ながら記述構造が異なっており互換性がない。
現在ではW3Cで、スタイルシートの記述方法がCSSレベル1、CSSレベル2として、スタイルシートとWebブラウザーのインタフェース部がDOMレベル1として標準化されている。マウスやキーボード操作でWebページを構成する要素を移動したり、変化させる技術は、99年6月現在仕様を検討しているDOMレベル2で規定される見込み。なお、これらの標準規格もブラウザーによって実装状況にまだ差がある。