パーシャルCAV

 

 ディスクの回転方式のひとつ。ディスクの内周側はCAV、外周側はCLV方式で読み出すことで、CD-ROMドライブなどの高速読み出しが可能になる。

 CD-ROMは本来、CLV方式で記録されているが、この方式だとディスクの外周側を読む時には内周側を読む時より回転速度を遅くしなければならない。

 ディスクの読み出しをCAV方式にすれば、ディスクの外周にいくほどヘッドとディスクの相対速度が速くなり、読み出しも高速化されるのだが、すべてをCAV方式にすると、今度は外周側でヘッドが高速読み出しに対応できなくなる。

 そこで、内周側だけCAV方式にして、外周側ではヘッドの性能を超えない範囲でCLV読み出しに切り換える。例えば、最内周で12倍速となるようなCAVで回転させた場合、そのままでは最外周で約28倍速になる。ヘッドの読み出し性能が20倍速までしか対応していない場合、外周側は20倍速を保つようなCLV回転にする。

 最近ではこの技術をさらに徹底し、CD-ROMドライブでありながらCLV方式を採らず、全面的にCAV方式で読み出す製品も登場している。

 

バージョン version

 

 ソフトウエアで、初版や第二版などの「版」に相当するもの。「一太郎9」のように、たいていは製品名の末尾に数字を付加して示す。「Windows 98」のように、そのバージョンを出荷した年の数字を付ける製品もある。

 バージョン番号の表記は慣例による。一般的には、1の位は仕様上に大きな変化があった時に変更し、小数点以下1桁目、2桁目となるに従って変更の度合いが少なくなる。バージョンの下に、リビジョンやリリースの数字を付けて細かな新旧を区別する場合もある。

 

バージョンアップ

 

 ソフトウエアを改定し、バージョンを上げること。メーカー側の新バージョン発売を指す場合と、ユーザー側の新バージョン導入を指す場合とがある。通常ユーザーは、新バージョンの製品をまるごとインストールするが、メーカーがインターネットなどで公開している差分ファイルを入手して追加でインストールする場合もある。わずかな変更をマイナーバージョンアップ、またはリビジョンアップとも呼ぶ。

 

バージョン競合マネージャ

 

 Windows 98に追加された、ソフト組み込み時のユーザー支援機能のひとつ。通常、アプリケーションソフトを組み込む時には、本体プログラム以外に、ほかのアプリケーションでも使う共通ファイルを組み込む。この時バージョン競合マネージャは、同じ共通ファイルが既にハードディスクにある場合は、バージョンを照合。組み込もうとしている共通ファイルより、ハードディスクにある共通ファイルが古い場合には、古いファイルをバックアップして、新しいファイルを組み込む。問題が生じた場合は、バックアップしたファイルを元に戻すこともできる。逆に、組み込もうとしているファイルが、ハードディスクにあるファイルより古い場合は組み込まない。

 

パーティション partition

 

 1台のハードディスクの記憶領域を論理的に区切り、あたかも複数台あるかのように利用する時の一つひとつの区切りを指す。「領域」や「区画」とも呼ぶ。例えば、8GB容量のハードディスクを2台の4GBのハードディスクとして利用できる。パーティションを設定することを「パーティションを切る」ともいう。

 1つのパーティションの最大容量はファイルシステムによって決まる。Windows 95では当初、FAT16というファイルシステムを採用しており、その制約からパーティション容量は最大2GBであった。しかしOSR2と呼ばれるWindows 95の改良版以降、およびWindows 98ではFAT32というファイルシステムを採用し、理論上2TBまでのパーティションを利用できるようになった。

 

ハードウエア hardware

 

 コンピューターや周辺機器を構成する装置を指す。コンピューターでは、コンピューターを制御するためのプログラム部分をソフトウエアと呼び、それと対比させて電気回路や機械部品をハードウエアと呼ぶ。具体的には、パソコン本体、キーボード、ディスプレイ、プリンターほか各種周辺装置がこれに当たる。

 コンピューターの黎明期には制御用プログラムも電気回路で実現しており、ハードウエアとソフトウエアの境界はあいまいだった。しかし、コンピューターのメモリー上にプログラムを読み込むという現在の方式が発明されてから、ハードウエアとソフトウエアが明確に区別されるようになり、それに伴ってコンピューターも著しく発展した。

 

ハードディスク hard disk;HD

 

 高速回転する円盤(ディスク)上にデータを記録して、読み書きする記憶装置。固定ディスクという呼び方もある。リムーバブル・ハードディスク以外はディスクとドライブが一体になっているので、ハードディスクドライブ(HDD)とほぼ同じ意味で用いられる。

 一般にはアルミニウムの薄い金属円盤の表面に磁性体を蒸着、磁性体を磁気ヘッドで磁化してデータの記録や消去を行う。この円盤を一定間隔ごとに複数枚重ねた状態で、モーターで高速回転させる。ノートパソコン用の2.5インチタイプの装置ではアルミの代わりにガラス板のディスクが使われる。回転中のディスクと記録用の磁気ヘッドの間は1ミクロン(1000分の1mm)以下と非常に接近している。このため振動に弱い。

 ハードディスクはディスクが高速回転するため、フロッピーディスクに比べて、データを読み書きするスピードが速く、記憶容量も大きい。ディスクと磁気ヘッドはカートリッジに密封され、ゴミやホコリの侵入を防いでいる。

 磁気ディスクの直径で分類すると、2.5インチや3.5インチ、5.25インチなどの種類がある。通常デスクトップパソコンには3.5インチ型が、ノートパソコンには2.5インチ型の製品が搭載されている。

 ハードディスクには、パソコン本体に内蔵するタイプとパソコン本体とケーブルでつなぐ外付けタイプとがある。内蔵用ハードディスクの容量は、最近のデスクトップ型では6G〜8GB、ノート型では4G〜6.4GB程度を搭載している。増設用の内蔵ハードディスクでは、10GBを超える製品も実売で2万〜3万円と安くなっている。外付け型は増設用か、あるいはバックアップ用として使われることが多い。インタフェースはSCSIとIDEがあり、IDEは内蔵専用で、SCSIは外付けと内蔵の両方に用いられる。

 

ハーフピッチ half pitch

 

 SCSI機器用コネクターの規格のひとつ。DOS/V機(PC AT互換機)やPC-9800シリーズ用のSCSI-2およびSCSI-3規格の周辺機器やボードがこのコネクターを採用している。

 ハーフピッチの中には、セントロニクスとピンタイプといった種類があり、現在の主流はハーフピッチのピンタイプ。SCSI-2のFast規格やSCSI-3のUltra SCSI規格がピンタイプの50ピン、SCSI-2のWide規格、SCSI-3のUltra Wide SCSIが68ピンを採用している。

 

バイオス BIOS;basic input/output system

 

 パソコンに接続されているさまざまな周辺装置を制御するためのプログラムのこと。基本入出力システムともいう。ハードウエアに最も近いプログラムであり、基本部分をROMに記録してパソコンに搭載されている。

 BIOSはパソコンの電源投入時に実行され、メモリーやキーボードなどの各種周辺装置の診断と初期化を行う。周辺装置の設定はBIOSセットアップと呼ばれる設定画面で行われる。ここで拡張ボードのプラグ・アンド・プレイの設定や、本体に搭載されたシリアルポート、パラレルポートのIRQやI/Oポートアドレス、USB機能の使用可否などを設定することができる。

 またBIOSは、OSと基本的な周辺装置(キーボード、シリアル、パラレル、フロッピーディスク、ハードディスク)のデータ入出力の窓口としても機能する。BIOSによって提供されるインタフェースを使えば、個々の周辺装置を直接制御するのに比べて比較的容易にハードウエアにアクセスできる。ただ、WindowsではBIOSを使わずにデバイスドライバーによって直接ハードウエアを制御することも多い。

 このほかBIOSは、周辺装置の制御も行う。例えば、パソコン使用時の消費電力を下げるために、使われていない時にハードディスクドライブの回転を止めたり、ノートパソコンに搭載された液晶ディスプレイの明るさなどを調節するなどの省電力機能もそのひとつ。

 一般にBIOSは電気的に書き換えが可能なEEPROMに収められており、BIOSを書き換えて不具合を修正したり後から機能を追加することができる。これをBIOSのアップデートと呼ぶ。

 また、グラフィックスボードやSCSIボードなどにもBIOSが搭載されている。これらはパソコン本体のBIOSと区別するために、拡張BIOSと呼ばれることが多い。

 

バイト byte

 

 デジタル情報の単位。Bと表記する。1バイトは8ビット(2進法8桁)のことで、10進法でいえば256種類(2の8乗)の値を表現できる。半角のカタカナと英数字(ANK文字)を表すJISコードは1バイトである。しかし、漢字などの全角文字は2バイトで表す。2バイトでは6万5536種類(2の16乗)の値を表すことができる。

 

バイトコード byte code

 

 特定のコンピューターに依存しないように定義された命令セットを利用する実行形式のこと。JavaやSmalltalkなどのプログラミング言語で用いている。Javaで記述したソースプログラムをJavaコンパイラーでコンパイルすると、命令がすべて1バイト長のバイトコード形式になる。

 

バイナリーコード binary code

 

 CPUが直接解釈して実行できるフォーマットで記述されたプログラムのことを指す。そもそもは2進コードの意味。コンピューターは、情報を処理するのに2進数を利用する。通常のプログラムはC言語やC++、FORTRANなどの人間にも理解しやすいプログラミング言語を使って記述されており、これをCPUで実行できるようにコンパイラーを使ってバイナリーコードに変換する。

 

バイナリーファイル binary file

 

 テキストファイル以外のファイル全般を指す。アプリケーションやOSなどのプログラムファイル、アプリケーションが作成するデータファイルなどがある。

 

ハイパーテキスト hypertext

 

 テキスト中の任意の場所に埋め込まれたリンクをたどることで、関連した情報を次々と表示させていく仕組みの文書のこと。

 インターネットのWWWでは、Webブラウザーに表示されたキーワードやグラフィックスをクリックするだけで、そこに結び付けられていたWebページへと次々と画面が切り替わる。これもハイパーテキストの仕組みが前提になっている。

 

ハイパーリンク hyper link

 

 テキストファイルや画像データ、音声データ同士を文章中で結び付けること。ハイパーリンク(あるいは単にリンク)を利用して作られた文書をハイパーテキストと呼ぶ。ハイパーリンクを使った代表的なものとして、インターネットのホームページがある。

 

ハイバネーション hibernation

 

 ノートパソコンなどで、作業を終了して省電力モードに移行する前に、メモリーの内容をハードディスクに書き出す機能のこと。作業休止中にメモリー内容を保持する電力を供給しないで済むため、より高い省電力の効果が得られる。通常、ハイバネーション機能を使うためにはメインメモリーの容量に応じたハードディスクの空き容量が必要になる。

 

ハイフネーション hyphenation

 

 英文ワープロなどで、単語を分割して2行にわたって表記する時に、行の終わりにハイフン「-」を挿入して単語が次の行に続いていることを示すこと。

 英文では単語の途中が行末の位置にきてしまった場合、基本的には単語ごと次の行に送る。その単語を取られた行は短くなるので、単語間に適当に空白を割り振っていく行端揃えを実行する。あるいは単語を音節の切れ目にハイフンを挿入して単語の一部分を次の行に送る。

 

バグ bug

 

 プログラム上の誤りのこと。もともとは小さな虫や微生物を意味し、転じて機械や計画などの誤り、欠陥などを指すようになった。バグを修正する作業をバグ取り、デバッグなどという。

 プログラムにバグがないことを保証することは不可能に近い。プログラムを作成した開発者が、全く想定していなかった使い方をしたことでバグが発見される場合もある。

 製品出荷後に重大なバグが見つかった場合、ソフトメーカーの多くは無料でバージョンアップやプログラムの一部差し替えなどの処置を取る。軽微なバグの場合は、それを修復するためのプログラムをインターネットなどを通じて配布することが多い。

 

パケットライト packet writing

 

 CD-RやCD-RWでデータを書き込む方式のひとつ。データを小さなパケットに分けて記録していくもので、ディスクの未使用領域に何度でも追記できる。これを実現するパケットライト・ソフトとしては、米アダプテックのDirectCDが代表的。

 パケットライト方式は、トラック・アット・ワンス方式のように書き込みのたびにリードイン、リードアウト情報を記録することがない。このため、追記した時にもディスク容量を効率良く使える。

 パケットライト方式では、書き込みソフトをわざわざ使わなくても、Windowsのエクスプローラやアプリケーションの「保存」メニューなどから、フロッピーやMOと同じ感覚でデータの書き込みができる。

 CD-Rでパケットライト記録をする場合、ディスクの未使用領域がなくなった時点で追記はできなくなる。CD-RWならば不要なデータを消して使える。初期のパケットライト・ソフトはディスクごとデータを全面消去することしかできなかったが、97年末に出荷されたDirectCD Ver.2.0からはファイルごとの消去や書き換えが可能になった。

 

バス bus

 

 コンピューター内部で信号をやり取りするための共通の通路こと。データを転送する場所を指定するアドレス線、データ転送に使うデータ線、転送のタイミングなどを計る制御線、電源・グラウンド線の4種類の信号線から成る。アドレス線とデータ線が共有されていることもあり、これを多重化(マルチプレクス)と呼ぶ。

 バスは使用目的や形態によってさまざまに分類される。バスの存在する場所に着目すると、パソコンのバスは、内部バス、外部バス、拡張バスに大別できる。内部バスはCPU内部にあり、レジスター、演算器、キャッシュメモリーなどの回路間を結ぶ。外部バスは主にCPUとメモリー、グラフィックス機能、各種インタフェースなどの間で信号をやり取りするための共通路全体を指す。拡張バスは、拡張スロットに差す拡張ボードとパソコン本体との間を結ぶ。32ビットのPCIバス、16ビットのISAバスなどが代表的。

 また、CPU、チップセット、メモリー間を結ぶデータの通り道をシステムバスと呼ぶこともある。さらにCPUとチップセット間をフロントサイドバス、チップセットとメモリー間をメモリーバスと区別することもある。

 バスが一度にやり取りできるデータ量に着目して64ビットバス、32ビットバス、16ビットバスと分類することもある。

 

パス path

 

 ファイルの所在を示すための文字列。どのドライブの何というフォルダーにあるのかを示す。例えば「c:\windows\command\fdisk.exe」なら、「fdisk.exe」というファイルは、Cドライブのwindowsフォルダー下のcommandフォルダーにあるということで、「c:\windows\command\」がパスとなる。

 パスの指定方法には、絶対パス(フルパス)と相対パスがある。絶対パスとは、一番上位の階層からの位置を記述する方法。相対パスは任意の位置から、目的のファイルの位置を記述する方法。相対パスの場合、上位フォルダーを「..」、起点となるフォルダーを「.」で表現する。

 起点フォルダーが「c:\windows\command\」の場合、ルートにある「config.sys」ファイルのパスは、絶対パス「c:\config.sys」、相対パス「..\..\config.sys」となる。

 日本語版のMS-DOS/Windowsでは、区切り文字として「\」が使われているが、英語版のMS-DOS/Windowsでは「\(バックスラッシュ)」、UNIX環境では「/」が使われている。

 

バスクロック bus clock

 

 データの通り道であるバスの動作の基準となるクロック周波数。この値が高いほどデータの転送速度が上がる。通常のPCIバスは33MHz。

 

ハッカー hacker

 

 コンピューターネットワークの技術について並外れた深い知識を持つユーザーのこと。ネットワーク上でほかのコンピューターに無断で侵入し、さまざまな犯罪行為に及ぶ知能犯と混同されることもあるが、こういったネットワーク犯罪者についてはクラッカーと呼び、ハッカーとは区別されている。

 

ハッキング hacking

 

 ソフトウエアのプログラミングやネットワークの接続に夢中になり、コンピューターの技術的な側面にのめり込む行為。他人のコンピューターやネットワークに無権限で侵入してデータを改ざんしたり、システムを破壊するなど、より悪意の強いハッキングを、特にクラッキングと呼んで区別する場合もある。なお、ハッキングを行う人をハッカー、クラッキングの場合はクラッカーと呼ぶ。

 日本の法律(99年6月時点)では、データの改ざんやシステムの破壊は刑法の規定により処罰できるが、単なるのぞき見は処罰の対象ではない。そのため、より広い範囲のハッキングを取り締まるための法案「不正アクセス行為の禁止等に関する法律案」が99年度通常国会に上程された。

 

バックアップ backup

 

 プログラムやデータが壊れたり紛失する場合に備えて、同じファイルを作成したり、予備のディスク装置や磁気テープ記録装置にプログラムやデータを複写しておくこと。ソフト資産の安全性を高めるうえで欠かせない作業といえる。

 Windows 95/98にはバックアップ用のソフトが付属する。アプリケーションには自動的にバックアップファイルを保存するものがあり、bakという拡張子がつくことが多い。また、LAN上の共有ファイルを管理するサーバー機などでは、ミラーリングやデュープレキングといった方法で、別々のハードディスクに同じデータを保存している。

 

バックグラウンド background

 

 マルチタスク環境で複数のソフトを起動している時、起動中でありながらユーザー操作の対象となっていないソフトの状態のこと。「アクティブでない」ともいう。バックグラウンドのソフトを操作する場合は、一般的に対象のソフトが表示されたウインドウをマウスでクリックする。

 

バックスペース backspace

 

 文字編集時に、いったん入力した文字を1つずつ消しながらカーソルを前に戻すこと。

 

バックスラッシュ backslash

 

 スラッシュを左右反転させた「\」のこと。英語版のMS-DOSなどではディレクトリー指定にこの記号を使う。例えばCドライブのDOSというディレクトリーを表す場合は「C:\DOS」となる。なお、日本ではこれと同じ文字コードに「¥」が割り当てられているので、日本語版MS-DOSでは「C:¥DOS」となる。

 

バックライト back light

 

 液晶パネルの背面に付ける照明のこと。光源には主として蛍光管が使われている。

 ノートパソコンでは薄型化のニーズが強いことから、一般的にバックライトではなく液晶パネルの側面に管を置くサイドライトが採用されている。

 

パッケージソフト package software

 

 店頭販売や通信販売で流通している既製品のソフトウエア。パソコン用ソフトの多くはパッケージソフトである。

 特定のユーザーの要求に従って開発するオーダーメードのソフトとは異なり、ある程度の数量の販売が見込めるので価格が安い。あらかじめ機能が限定されているが、マクロ言語やアプリケーション開発言語を利用すれば特定用途向けにカスタマイズすることも可能だ。

 ネットワークで流通しているパソコンソフトは、オンラインソフトと呼ばれ、パッケージソフトとは区別することが多い。

 

バッチファイル batch file

 

 MS-DOSで、あらかじめ登録した一連の操作を自動的に実行させるためのファイル。作業や処理の反復による入力の操作を軽減する時などに使う。ファイルはコマンドやファイル名を実行する順に並べたテキスト形式になっている。

 バッチファイルには拡張子としてbatが付く。autoexec.batという名前のバッチファイルは、MS-DOSの起動時に自動実行される。

 

バッファー buffer

 

 CPUの処理速度とプリンターなどの周辺機器の処理速度のギャップを埋めるための緩衝用メモリー。CPUで処理されたデータはいったんバッファーに蓄えられ、周辺機器の処理速度に合わせて順次データを送り出す。バッファーを使うことにより、処理速度の遅い周辺機器とのデータのやり取りにCPUを占有されないので、CPUの利用効率が向上する。

 

バッファーアンダーラン buffer underrun

 

 CD-RやCD-RWなどにデータを書き込み処理している時、他のプログラムからの割り込みなどが原因でCD-Rドライブなどへのデータ転送が途切れ、書き込みがストップしてしまうエラー。CD-Rドライブなどは、パソコンから受け取ったデータを一時的にためておくバッファーを備えており、データの送り出しに多少の途切れがあっても自動的に調整できるようになっている。しかし、その限界を超え、バッファーの中のデータも空になってしまった時にエラーが生じる。 CD-Rなどはデータを途切れさせずにリアルタイムに書き込む必要があるので、バッファーアンダーランが生じると、そのディスクの書き込みは失敗となる。

 

バナー広告 banner advertising

 

 Webページの一部に掲載されている広告のこと。バナーとはもともとは旗、新聞の全段抜きの大見出しなどを意味する。広告内容を表す四角い画像ファイルを表示し、そこに広告主が希望するサイトへのリンクを張る。静止画像だけを表示している固定バナー、一定の表示領域に複数の広告主の広告を代わる代わる表示するローテーションバナーなどがある。検索エンジンのサイトなどでは検索結果のページに、利用者が入力したキーワードに合ったカテゴリーの広告を掲載するものもある。

 新聞や雑誌の広告は何人の目に実際に触れたのかを正確に把握することが難しいが、バナー広告ならサイト自体の表示件数を数えることができる。そのため、クリックした件数に応じてバナーの広告費がアップする方式を採用しているサイトもある。

 

ハブ hub

 

 LANでパソコンなどの端末を放射状に配線する際、中心に配置する集線装置。一般には10BASE-Tや100BASE-TXのLANケーブルを接続する集線装置を指す。RJ-45のジャックを4〜32口程度持つ箱で、各パソコンのLANボードとツイストペアケーブルで接続して使う。RJ-45のジャックをポートと呼ぶ。動作によってリピーターハブとスイッチングハブ(スイッチ)に大別できる。

 リピーターハブは、各ポート間で単純にデータ転送を行う装置、つまり複数のポートを持つリピーターである。数千円程度の低価格ハブはすべてリピーターハブ。IEEE 802.3標準ではリピーターセットと呼ぶ。

 スイッチングハブはポート間でデータを転送するとき、データを解析して、宛先の機器がつながったポートにのみデータを転送する。つまり、複数のポートを持つブリッジとして機能する。

 

パラメーター parameter

 

 コマンドに続けて入力し、実行の対象や方法を指示する文字列。変数と訳される。例えばMS-DOSのコマンドではcopyコマンドに「/-Y」というパラメーターを付けると、ファイルを上書きする前に確認のメッセージを表示するようになる。こうしたパラメーターはスイッチともいう。また、関数などにおける引数もパラメーターと呼ばれることがある。

 

パラレルインタフェース parallel interface

 

 同時に複数の信号を送るデータ転送方式、あるいは物理的な接続コネクターを指す。プリンター用のIEEE1284、ハードディスクなどに用いるIDE、SCSIなどがある。機器同士が複数の線でつながっており同時に複数の信号のやり取りができるので、データのやり取りを速くできるという利点がある。半面、ケーブルが長くなると、線によって信号のタイミングにずれが生じるので、長距離のデータ転送には向かない。

 

パラレルポート parallel port

 

 パラレル信号でデータをやり取りする機構。DOS/V機(PC AT互換機)ではプリンター接続用のポートを指すことが多い。

 

貼り付け paste

 

 クリップボードに記録されたデータを貼り付けること。カット(切り抜き)やコピー(複写)の操作の後で行う。いったんメモリーに記録された内容は、新たなコピー操作やカット操作などで消えてしまうまで、ペースト操作を繰り返すと何回でも貼り付けることができる。

 

パリティ parity

 

 データが正しく書き込まれたかどうかをチェックする方法のひとつで、正確にはパリティチェックという。この機能を搭載したメモリーは「パリティ付きメモリー」と呼ぶ。パリティ付きメモリーはエラーを検出することはできるが、ECCメモリーのようにエラーを訂正することはできない。

 8ビットのデータごとに、別の1ビットを付加し、全体の「1」のビットの数が常に偶数個になるようにする。メモリーにデータを書き込んだ結果、「1」の数が奇数になっていれば、エラーが発生したと判断する。

 

バルク品

 

 メーカーが大量に仕入れたハードディスクやCD-ROMドライブなどの部品がキャンセル扱いなどで、正規のパッケージや製品保証なしに低価格で店頭に出回ること。バルク(bulk)は「大きいこと」「大量に」という意味。

 

パワーマネジメント power management

 

 パソコンの消費電力を低くするために、CPUやハードディスクなどの動作状態を管理する機能。特に、バッテリーでの長時間駆動が要求されるノートパソコンでは、パワーマネジメントのユーティリティソフトを搭載したものが多い。CPUの動作周波数や、液晶ディスプレイの明るさ、ハードディスクの回転速度などを制御する。

 

半角文字

 

 等幅フォントなどで表示した時に、文字幅が全角文字の半分の大きさの文字。主に1バイトのデータで表現される英数字が半角文字となる。漢字を半角文字として表示できるワープロソフトやワープロ専用機もある。

 

ハングアップ hang-up

 

 利用中のコンピューターが正常に動作しなくなり、キーボードやマウスなどからの入力操作を全く受け付けなくなった状態をいう。「ハングする」「暴走する」ということもある。

 ハングアップの原因には、ソフトウエアのバグや周辺機器の異常などが考えられる。ネットワークに接続したパソコンで、サーバーとのやり取りを行っている場合、相手から応答が来ないと待機状態のままになってしまい、キーボードなどから入力を受け付けなくなってしまうことがある。これもハングアップである。

 ハングアップ状態を脱出する手段は、多くの場合リセットしかない。しかし、リセットすると作業中のデータは失われる。

 

ハンドル handle

 

 パソコン通信やインターネットの中で使うユーザーのニックネーム。IDとは別に、自分を表すものとしてハンドルを利用する場合が多い。

 

バンドル bundling

 

 ある製品に別の製品を添付して販売すること。最近では、家庭向けパソコンに各種のソフトウエアをバンドルすることが一般化している。消費者にとっては、それぞれのソフトを別々に購入するより安くなる場合が多いのがメリットだ。

 パソコンにソフトウエアを添付することを、プリインストールと呼ぶこともある。ただし、プリインストールの場合は単に添付されるだけではない。ソフトがパソコンのハードディスクにあらかじめインストールされていて、パソコンを起動すればすぐにそのソフトが使えることを意味する。

 

 

 

ピアツーピア peer to peer

 

 パソコン同士を対等に接続するシステムのこと。通常は小規模LANの形態のひとつとしてピアツーピアという言葉が使われる。Windows 95/98やMac OS、OS/2など最近のOSはほとんどがピアツーピアLANを実現する機能を備えている。

 ピアツーピアLANでは、専用のファイルサーバーを必要とせず、接続されたパソコンは互いにサーバーとしてもクライアントとしても動作し、ファイルのやり取りなどができる。

 

ヒートシンク heat sink

 

 発熱のため誤動作する可能性のある部品に取り付ける放熱のための部品。CPUやグラフィックスチップなどに用いる。通常は金属製で、なるべく表面積が広くなるよう多数のフィンを持つ構造になっている。

 

ビープ音 beep sound

 

 パソコン本体に内蔵する圧電ブザーの発する音のこと。誤操作に対しての警告や入力指示の確認などを示すのに使用する。初期のパソコンはビープ音のみだったが、最近のパソコンは高品質なデジタル音源を利用できるようになっている。

 

光ディスク optical disk

 

 金属薄膜の円盤に微小な穴などの形でデータが記録してあり、レーザー光を当て反射する光の変化で信号を読み取るタイプのデータ記録メディア。普通、円盤はプラスチックなどでコーティングされている。レーザーディスク(LD)やDVD、CD、PD、MOなどが代表的。再生専用型と追記型、書き換え可能型に分類される。

 再生専用型にはCD-ROMやDVD-ROM、レーザーディスクなどがある。ディスク面の凹凸として記録されている信号をレーザー光で読み取る方式で、安価で大量に複製できるのが特徴。

 追記型にはCD-RやDVD-Rがある。記録膜の性質をレーザーで変化させるなどの方式で、ユーザーによるデータの記録ができる。ただし一度記録した領域への上書きはできず、追記する場合は未使用領域に書き込んでいく。記録したデータを物理的に書き換えることができないという特性を生かし、保存用文書ファイルや大量データの蓄積用としての利用が進んでいる。

 書き換え可能型にはMOやPD、CD-RW、DVD-RAMなどがある。一度記録した領域の信号を消して、同じ領域に新たな信号を書き込めるので、何度も繰り返して使用できる。MOのような光磁気タイプと、PDやDVDのような相変化タイプがある。

 

光ファイバー optical fiber

 

 光通信の伝送路として用いる太さ0.1mmほどのガラス繊維。中心部(コア)の屈折率を周縁部(クラッド)よりも高くした二重構造になっている。光がコアとクラッドの境界面で全反射するので、ファイバーが曲がった状態でも光の損失が極めて少なく、増幅器なしで遠距離通信が実現できる。

 従来の銅線に比べると、ケーブル1本当たり約1000倍もの情報を送ることができる。雷などの電波障害の影響も受けにくい。既に日米を結ぶ国際電話回線やNTTの主要基幹回線は光ファイバーに置き換えられている。将来的には、すべての家庭まで光ファイバーを敷設しようというファイバー・ツー・ザ・ホーム構想も進展している。

 

引数

 

 関数やサブルーチン、APIなどを呼び出す時に、それらに受け渡す定数や変数などの総称。プログラミング言語やマクロ言語、MS-DOSの各種コマンド、表計算ソフトの関数などで主に使われる。

 

ピクセル

 

 ディスプレイ上に画面を表示する場合の最小単位の点(ドット)を指す。ピクセルともいう。

 デジタルカメラの場合は、光を電気信号に変換するCCDの総数を指す。99年春から、200万画素を超えるタイプが販売されている。

 

ピコ秒 pico-second

 

 1兆分の1秒のこと。電子回路の動作速度を表す時などに使う。

 

ピッチ pitch

 

 文章を画面に表示したり、プリンターで印刷したりする場合の、文字と文字の間隔や、行と行の間隔のこと。また、プリンターやディスプレイは細かい点の集まりで文字や図形を表し、この点(ドット)の間隔をドットピッチという。

 このほか、キーボード上に並んだキーの中央から隣のキーの中央までの間隔をキーピッチという。デスクトップパソコンやA4サイズのノートパソコン用のキーボードは19mm前後の製品が多い。

 

ビット bit

 

 情報の最小単位で、2進数の1桁のこと。binary digitの略。値を0と1だけで表現する。デジタル電子回路での処理に適しているため、コンピューターの内部ではすべての命令やデータを2進数で扱う。

 特にCPUやバスなどは、どれだけの情報量を一度に取り扱えるかで処理能力が大きく違ってくる。そのため、32ビットCPUや64ビットCPU、16ビットバスや32ビットバスなどの表現で、それぞれの部品や機能の大まかな処理能力を表すことが多い。

 8ビットは1バイトと呼ぶ。記憶装置の容量などはビットではなく、バイトで表すのが一般的。例えば、メモリーは半導体単位での容量はビットで表すが、パソコンに実装された全体の容量はバイトで表す。

 

ヒット数 hit count

 

 ブラウザーがWebサーバーに対して、Webページを構成するHTMLファイルなどのデータを送信するよう要求した回数。ユーザーがアクセス途中でデータの受信を停止した場合などには、Webページはブラウザーに表示されないため、ページビューには数えないが、ヒット数には数える。

 

ビットマップ bit map

 

 文字や図形をドットの集まりとして表示または保存する方法。データ形式が単純なため扱いが簡単だが、保存のためにより大きなメモリー容量が必要になる。CPUが処理しなければならないデータ量も多い。WindowsやMac OSの画面はビットマップ方式で表示している。

 文字の形を点の集まりとして表現した字体をビットマップフォントと呼ぶ。これに対して、文字の輪郭をいくつかの基準点とそれを結ぶ曲線によって表現した字体をアウトラインフォントと呼ぶ。ビットマップフォントはアウトラインフォントよりデータ量は少ないが、拡大した時にキザギザが目立つ。

 

ビットマップフォント bitmap font

 

 文字の形を点(ドット)の集合で表現するフォント。ドットフォントともいう。画面に高速に表示できるというメリットがある半面、文字を構成するドットの数が決まっているため、文字を拡大するとドットも大きくなり、階段状のギザギザが目立つようになる。

 MS-DOS環境ではビットマップフォントが中心だったが、WindowsやMac OSでは文字を輪郭線で構成し、大きさを自由に変えられるアウトラインフォントが一般的。

 

ビデオキャプチャー video capture

 

 映像機器からのビデオ信号をパソコンのグラフィックスデータとして取り込むこと。現在は動画データを作成するものが主流になっている。

 ビデオ信号をデジタルの動画データとして保存する場合は、WindowsではAVIファイル、Mac OSではQuickTimeファイルの形式が一般的。

 動画の取り込みにはビデオキャプチャー機器を使う。たいていは拡張ボードだが、USBやパラレルポートに接続する箱型の機器もある。カノープスのPowerWindowシリーズなどグラフィックスボードにビデオキャプチャーの機能を搭載したものもある。

 

ビュー view

 

 アプリケーションソフトのデータ表示機能、あるいは表示画面のこと。情報の並べ方や書式を変更して、同じデータをさまざまな方法で表示する。例えば、OutlookやFullBandのような個人情報管理ソフトでは、住所録データのビューを切り替えることによって、表形式で一覧表示させたり、名刺のようにカード形式で表示させることができる。

 

ビューワー viewer

 

 いろいろなデータファイルの内容を表示するソフト。たいていは素早く起動できるユーティリティソフトとなっており、作成したアプリケーションソフトを起動する手間を省くことができる。

 テキストファイルなど汎用的な形式のデータファイルはほぼ問題なく表示できるが、アプリケーションソフトが独自に備える形式のデータファイルだと、ビューワーがその形式に対応している必要がある。Windows 95/98ではビューワーソフトとしてクイックビューアが添付されている。PDFファイルを見るためのAcrobat Reader、パワーポイントのファイルを見るためのPowerPoint Viewerなど、特定のアプリケーション専用のビューワーソフトもある。

 

表計算ソフト

 

 作表や計算の処理を主目的としているアプリケーションソフト。スプレッドシートともいう。データを集計用紙と同じように縦横に分割した表で扱う。グラフ作成やデータベースとしての機能も充実しており、見積書や請求書、財務シミュレーション、事業計画、報告書、企画書など幅広い用途で使われている。マイクロソフトのExcelやロータスの1-2-3、ジャストシステムの三四郎などが代表的な製品。

 横方向に並んだ区画を行、縦方向に並んだ区画を列と呼ぶ。行と列との交差によって生まれる区画の一つひとつがセルになる。文字、数値、式などのデータは、セル単位に入力する。セルが計算の基本単位となっている。

 セルに入ったデータを、式や関数を用いて計算し、その結果を式や関数を入力したセルに表示できる。複数個のセルも計算対象にできる。例えば、縦に並んだ複数個のセル内のデータの合計を求める場合、セルに項目名や数値を入力した後、値を表示するセルに、合計を求める計算式を入力する。

 

ピンジャック pin jack

 

 オーディオ信号を取り出すときに使われる端子。RCAジャックとも呼ばれる。オーディオ装置で信号を扱う入出力端子は、ほとんどがピンジャック。

 

 

 

ファイアウオール fire wall

 

 インターネットに接続したコンピューターやネットワークへの外部からの侵入を防ぐためのソフトウエア。もともとは防火壁の意味。

 インターネットは相互にコンピューターを接続したオープンなネットワークのため、企業のLANをインターネットに直接つなぐと、悪意を持った外部のユーザーにデータを盗まれたり、システム自体を破壊される恐れがある。こうした被害を防ぐために、LANとインターネットの間に、特定のデータやプロトコルだけを通すように設計されたファイアウオール用のコンピューターを置き、LAN内と外部とのデータ交換はすべてこのマシンを通して行うことで外部からの侵入を防ぐ。

 LAN内からインターネットを利用する場合もファイアウオールを通過するため、クライアント側のソフトがファイアウオールに対応していないと、インターネットに正常に接続することができない。

 

ファイル file

 

 一定の規則で記録したデータのまとまり。コンピューターが扱うプログラムやデータは、基本的にはファイルとしてハードディスクなどに保管される。システムファイルとデータファイル、テキストファイルとバイナリーファイルなど、用途や内容、データ形式に応じていろいろな呼び方をする。

 MS-DOSやWindowsではファイル名の末尾に付けられた拡張子でファイルの種類を判別する。exeファイル、docファイルなどと、拡張子の名前でファイルを呼ぶことも多い。

 

ファイル管理ソフト

 

 数多くのファイルを容易に管理できるようにするユーティリティソフト。コマンド入力が前提のMS-DOS環境では、複数のドライブやディレクトリーにあるファイル管理の操作が煩雑だったため、これを容易にするためのファイル管理ソフトが数多く登場した。

 しかし、Windows 95/98やMac OSでは、画面に表示されるデスクトップにファイル管理の機能を統合しているため、これらと別にファイル管理ソフトを必要とする場面は少なくなった。

 

ファイル形式 file format

 

 データをファイルに格納する時の記録形式。ワープロや表計算などのアプリケーションソフトでは、それぞれ独自のファイル形式でデータを記録するものが多い。一方、テキストファイルや、BMPやJPEGといった画像ファイルなど、多くのソフトで扱われる汎用的なファイル形式もある。

 MS-DOSやWindowsでは、ファイル名に付けられた拡張子がファイル形式を判断する手掛かりとなる。Mac OSでは、ファイル内にそのファイルを作成したアプリケーションについての情報やファイルタイプについての情報が含まれている。

 

ファイルコンバーター